前回、専門的なテーマを扱うブログ、すなわちオウンドメディアを始めようということを書きました。
今回は具体的に専門家としてブログを書くとはどういうことかについて考えてみたいと思います。
あなたはカラシ蓮根を世界に発信するビジネス「hot-lotusroot.net」を立ち上げました。世界中の人にカラシ蓮根はあまり知られていませんから、宣伝活動は難航します。そこであなたはブログを立ち上げることを思いつきます。扱うテーマはなんでしょうか。いきなりカラシ蓮根をテーマとしても読む人がいないので、あなたは「日本の食文化」をテーマにしたブログを書くことにしました。日本に興味がある人はカラシ蓮根にも興味を持ってくれる可能性が高いので、これはよいアイデアといえます。テーマは必ずしもあなたが扱っている商材そのものでなくても構いませんが、あなたの顧客になるであろう人が興味を持ってくれるテーマとすべきです。
日本では朝食に米と大豆を発酵させた味噌汁というスープを飲みます。大豆を発酵させた納豆という食品を食べることもあります。
日本人の友達はこの記事を読んで、「あいつはなんであんな当たり前なことをブログに書いているのだろう」と思うに違いありません。でもそんなことはどうでもよくて、この情報があなたの顧客にとって有用なものであれば、書くことをためらう理由はなにもありません。わたしはこのブログでコンピューターのセキュリティやSEOなどを扱うことがありますが、たぶん同業の人から見れば、「誰でも知ってることを偉そうに書く恥ずかしいやつ」と思われているだろうなということを自覚しています。業界の人からすれば当たり前のことであっても、一般の人にとってはそうではありません。そしてブログを読むのは業界の人ではなく、あなたの顧客になる人です。ペット飼育の専門家ならウサギが何を食べるのか堂々とブログに書くべきなのです。
ただし、日本人が米と納豆を食べることはわざわざあなたのブログを読まなくてもどこにでも書いてあります。オウンドメディアにとってとても大切なのは、専門的でかつオリジナリティのあるコンテンツを発信することです。最近はオウンドメディアといっても海外の記事を翻訳しただけだったり、話題性のあるニュースを拾って似たり寄ったりの記事を投稿するようなサイトが目立ちます。ほとんどSEOだけが目的のスパムみたいなサイトもありますがこういうのは淘汰されていくでしょう。ではどうすればオリジナリティを持たせることができるか。一般論としては、勉強したり経験を積んだりして他の人にない知識を得ることです。専門性を磨くことで発信する内容に厚みが生まれ、より独自性のあるコンテンツになります。これが基本ですが基本をおさえつつ、個人でブログを書かれている場合におすすめしたいことがあります。
あなたが体験したことをあなたの主観を交えて発信すれば、それはどこにもないあなただけのコンテンツになります。先ほどの日本の食文化をテーマにしたブログであれば、実際に自分で食材を購入して、オリジナルの和食を作ってみる。この素材は美味しかったとか、おすすめできないといった主観も恐れずに添えておきましょう。あえて攻撃的になる必要はありませんが、みんなに好かれようとする必要もありません。ブログの文章から溢れ出る情熱やあなたの考えに共感してくれる人がファンになってくれればよいのです。自分の言葉で、他の誰も真似することのできないブログを書きましょう。
ここまで、専門家としてブログを書くコツについて説明してきました。もしかすると私なんかが専門家を名乗るなんて恥ずかしい、とためらってしまう人もいるかもしれません。まったくそんな心配はいりません。どのみち、事業をやるにはとんでもなく恥ずかしいことを続けていく必要があります。
もしあなたがサイトを訪れるお客様にとって役に立つ情報を提供していくとするならば、同業者からはあんな当たり前のことを偉そうに書いてと笑われ、ブログに書いた体験や数々の失敗を世間の人に知られ、ちょっと業界内のノウハウを公開したらうちの商売の邪魔をするなと怒られます。もうみっともないことしかありません。専門家面するのが恥ずかしいどころの話ではないのです。お花屋さんを始めると決めたのなら、その日から当たり前のように観葉植物の専門家であり、バースデーギフトの専門家であり、お彼岸参りの専門家であることが求められます。
みなさんはなんの専門家ですか?