コロナでイベントの運営にもだいぶ影響がでていると思うのですが。そのあたりはいかがでしょうか。
イベントを1年半やってきて、だんだん知名度もあがって、いろんなところから声もかかるようになっていたんですが、コロナで全部できなくなりました。3月に新日本プロレス旗揚げの聖地、大田区総合体育館でやるはずだったプロレスナイトも、チケット発売はしたんですがまったく売れなくて、結局延期しました。
コロナが5月に一回収束してからは。
その頃からオンラインのイベントが増えてきましたよね。うちも6月にオンラインで復活しました。でもリアルイベントで望まれているものと、オンラインで望まれているものって違うんですよ。
といいますと?
蒲田カルチャートークは銭湯という現場で聞くから面白い話、老舗居酒屋という現場で聞くから面白い話という場の強みを生かしてきたので、それが使えないと面白さが半減してしまうんです。なのでオンラインだからこそ生まれる良さを改めて模索していかないといけない。具体的には、どこからでも参加できることと、ネットに親和性のある参加者が多いこと。そういう特性をふまえてオンラインイベントのジャンル設定を変更しています。
前回の大田区ブックナイトもオンライン開催でしたね。
ブックナイトはオンラインでこれまで3回やって、有料にもかかわらず初回は40名参加でした。このテーマで蒲田でリアルイベントとしてやっても40人は集められないし、蒲田でやらなければいけないというものでも本来ないので、これまで踏み込めていなかったんです。しかしコロナで厳しい状況にある書店関係者の皆さんを応援するという意味合いもあり、オンラインでやるのは逆に説得力のあるイベントになったと思います。
イベントの説得力ですか。
書店さんを呼んでおすすめの本の説明をするというのは、リアルイベントだと割合業界向けとかかなりコアな読書好きの方を対象にしたイベントになっちゃうんですよね。それがオンラインだとそこまでの密室感もなく、一方でいい感じに情報の感度が高い人たちが全国から集まってくれました。親和性の高さが見えたので今後は月1~2回でシリーズ化していくんですが、そういう意味では、コロナのおかげで得た収穫もあったという感じですかね。
あと、無料と有料の設定についてはなかなか悩みますね。YouTubeがいい例ですが、オンラインだと無料でかなりのエンタメが見られるという文化があるので、なかなか有料化しにくい。
有料イベントで機材やネットのトラブルがあると困りますしね。
そうなんです。なので準備はオンラインの方が大変です。リアルイベントだと素材持って会場行って、お客さんも揃ってればあとはなんとかなるところがあるんです(笑)。でもオンラインだとそうはいかない。お客さんはずっと画面の向こうを注目してますから気が抜けない。入念に準備をする分、計画どおりに進行はするんですが、リアルイベントにあった意外な着地とか、予想外の企画の発展は起こらないのも難しいところですね。
参加者からお金をもらわないとなると、あとはスポンサーになりますかね。
スポンサーは募集しています。さっきの話じゃないですけど、うまく行政や企業とマッチングすることでお互いメリットが出せると思うので。
地域向け広報講座「おおた広報の学校」で登壇する原さん
集客の話に戻りますが、わたしはかまカルさんのツイッターの使い方がすごく上手だなと思っていて、フォロワーが百人くらいのときから見ているんですが、SNSの運用で心がけていることはありますか?
うちはFacebookとインスタもやってはいるんですが、Twitterがメインの運用になっています。今のフォロワーが5千人くらいですかね。Twitterは、まったく知らない人からもアクセスしてもらえてお客さんになってもらえる可能性があるのが魅力ですね。インスタは世界観を伝えられるメディアですけど、イベントの集客という面では向いてないところがあります。物販とかある場合は違うかもしれませんが。Twitterの運用はシンプルで、フォロワーを増やして、普段から面白いことをいう、ネタの間にトークライブの情報をいれていく。これだけです。企業とかお店のアカウントでやり方間違ってるなと思うのは、何か行事があるとか言いたいときに言いたいことだけをいっている。フォロワー増やしていないんだから誰にも届きません。ネタを作る努力をして、普段から面白いことを言い続けていないと肝心なときに情報は届きません。
わたしも耳が痛いです。投稿がリツイートされやすいように意識されたりはしていますか?
リツイートしてもらいたいときは、伝えたいことが拡散されたリツイートだけで伝わるように、情報のパッケージをしっかり作りこむことが大事ですね。内容にあった画像になっているかとか、文章に過不足がないかとか。
フォロワーを増やす施策などはされているのでしょうか。
フォロワーは2千人くらいまではなんでもやればいいと思うんです。他の人をフォローしまくってもいいし、旬なネタはシェアされやすいので、ニュースをそのまま投稿してもいい。ニュースのジャンルが合っていれば投稿する理由にはなります。アカウントが大きくなれば離れていくフォロワーもいますけど、フォロワーの数が信用になって新しくフォローしてくれる人もいるので、入れ替わりが起こっていく感じですかね。フォロワーにインフルエンサー的な方もいるので、今はツイッターだけでこちらが情報を届けたい人たちとは十分つながれていますね。今後はメディア向けにプレスリリースと絡めていければと思っています。
蒲田カルチャートークの公式アカウント。毎日かかさずグルメ情報や蒲田周辺のお役立ち情報が投稿されています。
貴重なノウハウをありがとうございます。最後に、今思うようにイベントができなくて困っている人や、これから新しいことを始める人にアドバイスをお願いします。
さっきSNS運用のコツは普段からやり続けることといいましたが、こんな状況でもとにかく続けることが大事といいたいです。少人数でもオンラインでも無料でもいいからとにかく定期的にやることでオンラインのノウハウもたまるし、周りから活動していることもわかる。これをやめてしまうと、いざ状況が変わって再開しようとなったときに人はついてきません。蒲田カルチャートークもオンラインで続けてきて、いろいろ見えてきたものがあるので、延期していたテーマとも絡めてこれから仕掛けていくつもりです。
今後のイベントも楽しみにしています。今日はどうもありがとうございました。